2017年11月19日日曜日

スチバーガ錠を服用してのその後


落ち葉舞い散る 古の都


 一雨ごとに季節はすすみ、秋の深まりを見せはじめた京都
  今年の木々たちはどんな色合いをみせてくれるでしょうか?
   儚く散っていく枯れ葉が人生の終わりへと誘うように私を抱きしめる

 四季の美しい日本ですが、年々秋や春が短くなっているように感じるのは私だけ?
短い秋を写真に納めるべく社寺を巡る私。
その楽しみもいつまでつづくかと思う雨の日です。




 御無沙汰しております


 新たな抗がん剤「スチバーガ」に変更してから約ひと月あまりが経ちました。この間、一進一退、効果を見極めることなく服用を止め、休薬を繰り返している私。パソコンに向かう気持ちすら無くなり、精神的にもかなり参っているところです。そんな中、久しぶりの投稿で近況をお伝えします。


抗がん剤スチバーガ


 スチバーガ錠を服用し、あまりの副作用に会社勤めもままならず、休薬の選択をした私。およそ2週間の休薬後、スチバーガ錠を少し増やしての再開となりました。少量から始めたスチバーガ錠を通常の量へと。そして、新たな闘いの始まりです。服用開始から3日ほど過ぎた頃から、前回の痛みを越える強烈な痛みが足に広がりだしました。今回はまったく歩けないほど、足に触れるだけで気絶しそうになるくらいのなか仕事へと向かいます。

 少しでも体にスチバーガ錠が慣れてくれるだろうと私の淡い期待もむなしく撃沈。初めて服用した時に感じた「何かひどく、身体に悪いものを入れているような」との思いが現実となって、私の正常な細胞までも攻撃するのですね。足と手の皮がめくれ始め、とうとう指の付け根から裂け始め血がにじむしまつ。地面に足が着くたびに猛烈な痛みが全身を駆けめぐる。普段なら10分余りでたどり着ける駅も40分~50分もかかる有様です。その上に下痢、吐き気と容赦なくつづく副作用。これから私はどうなるのか?不安が限りなく私の心を蝕んでいく。そんなある日ついに私は倒れてしまいました。二日ほど寝たきりの状態、意識もはっきりしない中、ただただ、眠り続けるだけの私。次の診察までスチバーガ錠を止めることにしました。


医師への信頼


 そして、診察日。どうにかこうにか病院へたどり着いた私、麻酔科の先生に相談するも妙案なし。とりあえず麻薬的鎮痛剤の量を増やし様子を見るとのこと。どうも、私の思いが上手く伝わっていないように感じながらガンの主治医のもとへ。

 先生いわく、ガンが少し小さくなってきているからスチバーガ錠をつづけることを強く勧められました。嬉しいことですが、副作用がきつく働くこともままならない状態では抗がん剤をつづけることは難しいと率直に告げたところ、それなら休薬、もしくは入院しながらスチバーガ錠をつづけていくか、どちらかを考えましょうと提案されました。どちらにせよ、効果が認められるスチバーガ錠をつづけてガン細胞を小さくすること。医師の強い思いを感じました。ガンを無くすという目標が共にある患者と医師、それから緩和ケアのみなさん。信頼している病院からの提案です。この際、入院しながら抗がん剤治療を継続していこうかと思って、医師に告げました。

 またの入院で生活や会社のことなど気になりますが、「ガンが消えるなら」と妻と相談し入院へと傾いているのが、今の私の現状です。「寛解」を目指しガンと闘うなか、小さな希望の光が見え始めてきて思うのは、私はかなり恵まれているのではないかとゆうことです。病院から出られないガン患者さんもたくさんいます。

 入院していたころ、同部屋のある方は点滴による抗がん剤の投与で四六時中、吐き気と闘っておられましたし、闘病甲斐なく亡くなられた方も。腹水がたまり苦しんでおられた方。私より数段辛い思いをされていられるガンと闘う仲間。みなさんと比べれば私の副作用など微々たるものかもしれません。しかし、人はそれぞれ同じではありません。

 すべてのガン患者さんが、このスチバーガという抗がん剤でガン細胞が小さくなるわけではないでしょう。

 そう思う時、効果がみられる私はやはり、恵まれているほうだと強く思うのです。ガンに罹患していると分かった厳しい手術。一時は余命半年と宣告され心が参った時を乗り越え、今に至っている自分。特段、特別なことなどしてはいない。好きなものを食し、したいことをしている私。それでも休日には一日中起き上がれない時がほとんどですが、仕事にも就いている。

 「人の人生なんて分からないもの」としみじみ思う秋の長い夜。
どうか、同じ病で闘っておられるみなさん。ガンを友につけて諦めない心を持ち続けていきたいですね。

 季節はすすみ今年もカレンダー、一枚残すまでになりました。ガンと闘う仲間たち、寒さが日に日に増してくるなか、お身体を大切にしてください。

 「ガンを友に生きる」ために。






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