寒さ厳しくなるなか、いかがお過ごしですか。
風邪など召さぬようお身体ご自愛ください。
ガン治療と仕事の両立を目指し、艱難奮闘している私。
新たな抗がん剤に希望をもち、副作用の苦しさと闘う日々です。休薬期間も終わり、抗がん剤の投与を再開しました。今回、副作用は軽減されるのか?仕事への影響はないのか?不安な心のなか、足もとを確かめながら歩んでいます。
遠隔転移
ガンを罹患してから初めて目にした言葉。
「ガン細胞が最初にできたガンの病巣から離れた臓器やリンパ節に転移することを「遠隔転移」と言うそうです。「遠隔転移」したガンは根治は難しく、ガンの進行を抑えることに治療の目的は移っていくそうです」と言う内容のことが書かれていました。
そうなんだ。「ショック」でした。
私も医師からガン細胞が転移したと言われました。
しかし、「遠隔転移」とは言われませんでした。この記事を目にして、私の場合にあてはめるとやはり、私も「遠隔転移」だと思われるのです。肺やリンパ節、骨などに転移したガン細胞。特にリンパ節に転移したガン細胞で首筋あたりが腫れあがり、物を飲み込むのも息をするのも苦しくなり酸素吸引を余儀なくされたことを思い出します。
それからしばらくし、抗がん剤ネクサバールが効果を表すわけです。それまでには3ヵ月ほどかかり、一時は危ないところまで追い込まれていた私に光が差しだしたのです。それから長い月日が過ぎ、現在は新たな抗がん剤スチバーガを服用し自分に合った薬の量を模索しているところです。
寛解は無理ならば
身体のなかからガン細胞が消えた状態を指す「寛解」と言う言葉。それを目指し頑張ってきたのですが、またも落ち込む自分がいます。今回、変えた抗がん剤がどれほどの効果を表すのか?日に日におちていく体力、副作用で手足が上手く動かないなか仕事をつづけていく厳しさに心が折れそうな時もあり、理想とはほど遠い私がいるのです。
抗がん剤という毒を体に入れる、ガン細胞にも効果は見られるのでしょうが正常な細胞まで痛めてしまう抗がん剤の恐ろしさに治療からの離脱も頭をよぎるこの頃、再発する前に一度ガンが身体から消えた時期を思い出します。あのまま根治していれば、今こんなに苦しむことは無かったろうにと無いものねだりの私です。
先日、緩和ケアのスタッフの方とお話し、今の現状についてご意見を伺いました。
新たな抗がん剤に効果が見込めると医師に言われたことそして、「寛解まで持っていけたらいいよね」と言うようなことをお話ししましたが、あの笑顔の裏に隠された厳しい現実は教えてはもらえなかったようです。あの人の優しさなのか?それとも私の心が折れるのを心配してのことなのか?分かりませんが、多くの人たちがガン治療をあきらめていく時期と重なっているのかもしれません。
年末のあわただしさのなか
今年もあと少し、昨年よりは成長した私がいるのかな?
ガンを罹患してから4年目となる2018年。来年こそ素晴らしいことが私に起こりそうな予感?毎年そう思いながら年末を迎えています。一時は余命半年と宣告され、「やり残したことや会いたい人がいれば今のうちにと」言われた時期を生き延びて今年も年末を迎えることができた私。「寛解が無理なら誰より長く生きてやれ」と自分を鼓舞すればいいだけだ!そう思うことにする。何よりも自分のためにそうするべきなのです。「自分ファースト」でこれからも永遠とつづく「ガンを友に生きる」ためにも。
テレビから聞こえる「ながらワーカー」と言う言葉。最近よく流れていますね。がん治療しながら働く時代へと元気が出るCMです。私ひとりじゃない、たくさんの方々が同じような苦しみに押しつぶされそうになりながらも頑張っている。最近目につきだしたこのCMに勇気をもらう私です。
最後に・・・
私のブログを閲覧されている方からメールをいただきました。
スチバーガの対処法が記載してあり大変参考になりました。嬉しいことです。同じ仲間が助け合い、ガンと言う病に打ち勝つために頑張っている。ガン患者さんが連携し少しでも多くの方が心安らぐことができれば素晴らしいこと。
二人にひとりがガンに罹患する時代だからこそ必要じゃないでしょうか。
これから超高齢社会になりガンに罹患される方々もますます増えていく日本。高齢者のガン治療をどうするのか?社会にとって大きな問題ですね。何もしないという選択も増えてきているそうです。抗がん剤によりQOLが下がり寝たきりになるかもしれないと延命治療をしないという考え方です。
コマツの元社長の生前葬の話題が紙面に掲載されていました。自分らしく最後まで自分らしく死を迎えるために。生きている間に縁ある人たちに感謝の気持ちを表すため、考えられたことなのですね。自然のまま、あるがままの自分でいるためにガンに罹患しても何もしないという考え方は、高齢者のガン罹患患者のなかにどんどん広がりをみせるのではないでしょうか?
ガンを友に生きるために
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