2016年10月4日火曜日

検査漬け



高額検査






 癌になり検査検査の日々が
つづいていたころのお話しです。

 MRI、PET検査、CTと高額な検査に
家計は火の車。
収入などあるわけもなく保険の頼る毎日。
最近耳にする働けない時のための補償つき保険。
今さらですが、入っておけばとつくづく思います。

 癌と闘うには自分の心と金銭的な余裕がないと大変です。
命の値段でしょうか?
ここで、裕福な人とそうでない人の病気に
対する意識が変わってきます。
弱者は病気にもかかれないとは言われますが
健康管理がおろそかになる弱者こそ病気を
患ってしまうのですね。

 医療費を払えないから、抗がん剤を辞めてしまう。
あとはなるようになるだけだとある患者さんが
言っておられたのを思い出します。
この先、病気と闘うことはもちろんですが
お金との闘いも待ち受けていますよね癌には

MRI



 高額の検査です。
そして、気分のいいものではありません。
筒状のなか押し込められて「ガンガン」と
鳴り響く嫌な音。
検査技師の声が不安を掻き立てるように
耳元に聞こえます。
どれくらいの時間が過ぎたのか(およそ15分)
かなり疲れる検査です。

PET検査


癌の早期発見に役立つ精密な検査です。
特殊な薬液で癌細胞に印をつけ小さな
癌細胞まで発見します。
金額もMRIより高額で裕福な方は年一回
健康診断の時に受けると聞きました。

 かなりの精度で全身に転移した癌がわかる検査です。
時間は2時間ぐらいかかりました。

 まず、薬液(FDG)を点滴にて注入し、30分ぐらい安静にします。
その際、水分をたくさん体に取り入れる
そして、画像検査。
終わるとまた安静(30分ぐらい)し検査終了です。
全身隅々まで癌の位置がわかるそうです。

CT


一般的な検査法です。
検査前の食事制限(検査の5時間ぐらい前から絶食)
そして、造影剤を注射し画像検査。
まれにアレルギー反応が出るため検査終了後、
約15分ほど様子を見られます。
あと超音波検査などが癌検査の主なものです。

 私は何回となく検査を受けました。
最初はCTで癌と診断され、そのあと一度癌は消えたのですが再発。
PETとMRI検査と進みました。
今は、抗がん剤が効き始めがんの増殖を抑えられている私。
金銭的、精神的に苦しかったけれども今、こうして
生きてられるのは家族や先生、緩和ケアのチームの
おかげだと思っています。

 癌になると長い闘いが始まります。
二人にひとりが癌で亡くなる時代です。
余裕がある方は働けなくなった時の補償つき
保険に入られたほうが良いと思います。
癌を経験してる者としてのアドバイスです。

 癌が小さくなり安定している私ですが、いつ暴れ出し
長い闘いが始まるのか?わかりません。
私が感じるモノクロの景色は消えることはなく
死をいつも身近に感じています。
一度、死の淵までいくと決して消え去ることの
ない景色なのでしょうね。

 小林麻央さんも癌と闘っておられます。
困難な日々がつづいているかと思いますが、
治ると信じて一歩一歩と歩んでいってほしいです。
同じ癌患者として心より願っています。。
完治を目指すのではなく、癌との
共存を目指せば気持ちも楽になるのではないでしょうか。
私も共存することに決めました。
癌と友に生きるんです。



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