2016年12月12日月曜日

迷い


言い知れぬ不安に目が覚める夜



 これからのことを考えると、不安になる。
皆さんもありますよね? 不安な夜。

 改正がん対策基本法が、9日衆議院本会議で全会一致で可決、成立しました。
癌患者の雇用継続に企業などが配慮することや、すい臓がんなど治療が難しい
癌について施策を進めることが柱になっています。
2006年に成立し、2007年から施行されたがん対策基本法の改正は初めてです。
総合的ながん対策の策定を政府に義務づけてから、10年。
がん医療が進んだことを受け、今回の改正につながりました。

 きっかけは、一人の国会議員の訴えだったと思います。
自らが癌を患っているとの発言からつながったがん対策基本法。
癌になっても安心して暮らせる社会あり方を模索しています。
癌患者の雇用継続を企業に求め、難治性癌や希少癌の研究促進も盛り込まれました。

 そんな記事を読んだ夜のこと、職場復帰をした私の場合はどうなんだろうか?
確かに会社の理解は進んでいるように感じますが、実際にはどこまで雇用してくれるのか?
不景気になれば一番にリストラされるのではないかと不安になる。
 もう、出世なんて望めないなか会社のなかで自分の立ち位置がどんどんなくなっていくようです。

再発の恐怖


毎日の業務は本当に辛い。
今、自分にできることの限界を思い知らされている毎日です。
前回の再発から、奇跡的に回復した私ですが同じような結果が待ち受けているような
気がしてなりません。

 そして、今回再発すればアウトかもしれない弱気な自分が顔を上げてきます。
世間にはそんな状況でも頑張っておられる方々がたくさんおられますよね。
私も負けていられないと思うのですが、抗がん剤の副作用の痛みに負けそうです。

 どこまでが安心ラインなのか?
これ以上進むと再発の危険が高まるのかなんて、私には分かりません。
今自分ができることを全力でやるだけです。
1日の業務が終わり、ふらふらのなか布団に潜り込むこんな生活に意味など
あるのかと思う時もあります。

心が癌に負けそうになっているのかな?

 身体の状態や人間関係に日々ストレスは増大し続ける、
癌であろうがなかろうが。
生きていく上では避けられない道なのでしょうか?

 ああ、心が丈夫になりたい。
弱気な自分から抜け出したい、季節がそうさせるのか?
落ち葉が悲し気に囁いているようです。
冬の訪れが人生の終焉を運ぶかのような色のない世界。

 午前2時に、弱気な自分と対峙しています。
イコール、良いことも悪いことも起こるのが人生。
再発しても、新薬が助けてくれると信じて今の瞬間を生きていく。
そうですよね。

 なんだか愚痴っぽくなりましたが、弱気な自分をさらけ出すのもいいのかな?
みなさんには迷惑な話かも分かりませんが、お許しください。
小林麻央も全てを一度リセットしてみるそうですね。
そうなんですね。

 迷ったときにはリセットのスイッチを入れてみる。
新しい自分に出会うために、誰もが持つ魔法のスイッチ。
私も入れてみます。
これから起こるすべてのことを経験値として、このブログで綴っていけたら
それは意味があること。

 意味のない人生なんてありえませんよね。
支え、支えられて人は生きていく。
余命宣告を受けたときのことに比べると何でもない。
生きているだけで人は意味がある。
困難を糧に成長していくのです。 いくつになってもね。


2016年もあと少し



 突然の癌宣告から早3年弱が経ちました。
思えばいろんな出来事があった2016年も終わりに近づいています。
来年こそは良い出来事が起こるような予感?
いやいや、癌から生還できたことが最大の良い出来事ですよね。
じゃ、良いことは私には巡ってこないのかな?
そんなことは無い。

I won illness 闘いはつづく。

良いこと悪いことを受け入れて生きていく。
人生の終わりに近づき学んだこと、良いことばかりは決して続かない。
+-=0 死ぬときにこの式が当てはまれば良しとしましょう。
医療の進歩がやがて癌を普通の完治する病気にしてくれます。

 ノーベル賞の大隈良典さんのオートファジーが癌などの病気の解明に
役立つのではないかと言われています。
オプジーボやキラーT細胞など明るいニュースが癌患者の生きる力を
支えています。

 人間の英知は素晴らしいものです。
癌患者にとって素晴らしい未来がすぐそこに来る日を信じて!
共に歩んでいきたいですね。

小林麻央さんはじめすべての癌患者にとって2017年が明るい年に
なることを願います。



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