御用納め

無事に仕事を終えた１２月２８日

　初雪を眺めた、午前５時。
いつものように会社へと向かう。
粉雪が舞うなか思うのは、無事に今年を終えられる安堵感。

ようやく、です。ほんとに、ようやく、ここまで。
癌で倒れる前に戻れたのかな？

風に吹かれ舞い上がる粉雪たちが祝福してくれるかのようです。

　今日は御用納め。
多くの方と同じように私の仕事も終わります。

働くという事はこんなにも大変だったのかと思い知らされた

この数か月。
　
　身体が慣れるまでは続けられるのか？不安でした。
当たり前のように働いていた自分。
自信にあふれていた自分。
今は遠い過去。
病気になり、今までとは違う自分と向き合いながら来年も
働いていく。

　癌という病。
昔は不治の病と言われていましたね。
まして、末期の癌患者は死あるのみ。
多くの方が夢半ばでこの世を去っていきました。
今現在もそういう方はおられますが、助かり完治した方も
たくさんおられます。
　
　病院のベットの上で負けまいと闘っておられる方。
苦しさに耐え、モルヒネの力を借りながら厳しい闘いをしておられる方々。

頑張ってくださいね。

きっと、その苦しみが喜びに変わる日がやってきます。

副作用との闘い

　抗がん剤を服用しながら日々、働いておられる方。
わたしもその一人です。
そして、モルヒネの力も借りている。
痛みを抑えながら仕事へ向かう。

生活のため。

家族のため。
自分のため。

そう、自分のために闘っている。
生きていくのは私ですからね。

　初雪が舞っています。
街灯に照らされ、激しく舞っています。
冷たい風が吹くなか会社へと向かう。
今年最後の仕事を終えるために。

　
　身体が徐々にモルヒネに慣れていき薬の量が増えてきました。
先生はまだまだ増やせますよと言います。

そんなものなのかなと思いつつもある不安が芽生えます。

私の体はどうなっていくのだろう？

モルヒネを服用しなければ動かない身体。
麻薬中毒患者と同じでないのか？

薬が切れると増幅する痛み。

しんどい。
癌をコントロールできている今、モルヒネのことが心配。
こんなものなのか？

末期患者の行く道は。

でも、あきらめない。

　季節が変われば、身体の状況も変わるはず。
今は冷たい冬に厳しさの中。

春になれば？そう、春になれば。

身体ももっと楽になるはずです。

そう信じよう、白い世界が終わるまでが我慢のしどころ。

　春の日差しが体に力をくれるはずです。
皐月の季節になれば、生命が輝きだす。

わたしもきっと輝きだすでしょう。

その日まで四季は巡る人生のメリーゴーランド。
　
　２０１７年の目標は春まで頑張ることに決めました。
自分のために頑張ることが一番の薬。

みなさん、自分を好きになり自分を大事にし自分を一番に考え
生きていきましょう。

癌とうまく付き合いながら自分の夢をかなえる。

　癌に侵されても緩和ケアがあります。
患者さんを第一に考えてくれる信頼できるスタッフがいます。

信頼できる先生に出会うために何でも相談しましょう。
我慢が一番ダメですよ。

自分をさらけ出すことで信頼は生まれてきます。
　
癌と闘う武器を手にする。

　信頼できる先生、緩和ケアチーム、一番の理解者家族。
そして自分を好きになる。

そうして癌と闘いながら、仕事もこなしていく。
それが今のベストな選択ではないかと思っています。

働ける喜びに感謝しながら２０１７年を歩んでいきたい。

感謝

つたない文章にお付き合いありがとうございます。
２０１７年もこのブログにて、私の歩みを掲載していきます。

癌患者の私が歩む、困難な道や喜び、生きていくヒント、会社の理解など

経験に勝る真実なし。

　
　同じ癌患者のみなさんの希望とまでは言いませんが、こんな人も

いるんだと思い、何かのヒントを私のブログから得られれば幸いです。

どうかみなさん、２０１７年もよろしくお願いいたします。

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