2017年1月25日水曜日

遠くを見る目



 焦るこころ


年が改まり気分一新、目標に向かって突き進む私。
癌を友に生きる毎日、今年の行くすえに暗雲が垂れ込めてきました。
抗がん剤の副作用が日々、厳しくなりモルヒネの効果が薄れてきている
感じがします。
手足に感じる痛みが激しくなり、仕事にも支障をきたすのではないかと
焦る毎日です。
いっそう、抗がん剤を止めてみるのも新たな一歩かなと思う心。
体の不調が心へと連鎖していきます。

 仕事での失敗を重ねるたびに折れる心。
思い通りに動かせない手足の痛みに耐える日々です。
上司からの叱責、同僚たちの冷たい目、軽いうつ状態なのかな?と
思いながら、負けない心を奮起させています。

 抗がん剤を止めれば痛みは治まるでしょう?
しかし、肝心な癌が暴れ出したら振出しに戻る、仕事どころではありません。
何か、うまくいく方法はないかと?日々考える毎日。
緩和ケアの力を借りる時なのかもわかりませんね。

 病状が安定してからご無沙汰している緩和ケアの診察室。
もちろん担当医には相談していますが、抗がん剤を止めるのは
反対だとおっしやるばかりです。
癌がコントロールできているとばかり思っていましたが、抗がん剤や
それに伴う副作用の痛み全体をコントロールできなければ
ならないとゆう事。

 これから私が歩む道はどうなっていくのか?新たな段階に入ったのでしょう。
癌を患ってからいろんな経験をしてきましたが、新たな解を探す日々が
始まるのだと?
2017年はそんな年になるのかな。

 帰宅時にネットで目にした渡瀬恒彦さんの胆のうがんの記事。
昨年から公になっていたそうですが、全く知りませんでした。
渡瀬さんと言えば、私の好きな俳優さんの一人です。
十津川警部シリーズ降板も病気のせいだったんですね。

 現在は病状が安定しているとのこと。
私同様、痛みに耐えながら日々の撮影をこなしておられるのか?
そう考えると少し勇気が湧いてきます。

 私だけが苦しい思いをしているわけじゃない。
世の中にはたくさんの癌患者さんたちが頑張っておられる。
そう、考えよう。自分一人じゃないと。
そして、相談しよう。
忘れていた何でも言える仲間が私にはいる。
そんなことも、焦る気持ちが忘れさせていたのですね。
リセット、新たな段階へ心をリセットしていきます。

 癌を友に生きるために

最後に

松方弘樹さんが逝ってしまわれました。
74歳。
まだ、これからという年齢。
昭和の良き映画界を生きてこられた多くのスターひとり。
私の好きな俳優がまた一人いなくなりました。
寂しいですね。


合掌

 
 

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