2017年2月20日月曜日

依存?


モルヒネの量を減らす。
私の実験ともいうべきたくらみ、痛み止めの薬を徐々に減らしていくこと。
季節が進み穏やかな日が増えてきた時期に始めてみました。

 1日目に早くも脱落、薬の量を減らした途端、体に変化が表れてきたのです。
体温調整が上手くいかない、熱くなったり震えだしたり仕方なくレスキューを服用する私。
モルヒネの量を増やした前回の実験で体が慣れてしまったのかもわかりません。
同じ量のモルヒネでは効かなくなった私の体、依存症なのか?麻薬患者みたいに落ち着きません。
このままでは仕事もできない、このたくらみは中止することとなりました。

 抗がん剤の副作用の痛みを取る目的で始めたモルヒネ。
いつの間にか私の体の隅々までにしみ込んだようです。
麻酔科の先生は依存なんかはないですよと言われていたのにこのありさま。
あきらかに薬を服用しなければ動けない自分に気づきました。
これではいけないのですが。

 仕事と癌治療の両立を目指し、始めた試みでしたが見事に失敗してしまいました。
やはり素人考えでは上手くいかないのですね。
さて、次の手はあるのか?ないのか?どうするのか?
痛みが日に日に強くなってくると仕事にも支障が出てきます。
調子が良かった薬の量に戻すことに決めました。
増やした分だけ依存度が高まるのか?不安ですが、もはや選択肢はありません。
仕事は休めない、生活のためにも休めない。
もうすぐ診察日、主治医に相談するしかないですよね。

 

 「 うんーそうですか?」
いいんですよ、痛みがある時は服用すればいいんです。
薬の量はまだ大丈夫、まだ上げられる余裕がありますから安心してくださいと。
しかし?依存など起こらないはずなんですがね?
主治医は不思議そうに私を見つめ深くため息をつきながら「これからのことを考えましょう」とおっしゃいました。

 癌本来の痛みはそれほどきつくはない私、抗がん剤による副作用の痛みがひどく、手足の感覚が鋭く物に触れるだけで激痛が走ります。
 「先生どうすればいいですか?」そうですね?
 「モルヒネの量はまだ上げられるので、服用する量を増やしましょうか」
薬によって動けるならそれでいいんじゃないですか、ガン患者さんの痛みを取り除くのが目的なんですから。
依存にはなりませんよ、大丈夫この調子で頑張ってください。

 主治医の話は、QOLを保つのが目的。
そのためのモルヒネの投与なんだと言われます。
私は、癌治療と仕事の両立をつづけるために薬の量を増やすことに同意しました。
生活のため、治療のため仕事は休めないから。
それにしても、薬が切れた時に起こる感覚は何なんでしょう?
あきらかに麻薬中毒患者みたいな私がいるのですが?
それとも癌が騒ぎ出したのでしょうか?
春になり癌が目覚めたのかもわかりませんね。

いよいよ次の段階?3度目の再発?
新たな抗がん剤を試す時期が来たのかもしれません。






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