春一番が吹き暖かな日々が春の訪れを感じさせます。
みなさんお元気ですか?
私は相変わらず癌と仕事の両立を目指し艱難奮闘の毎日です。
先日、緩和ケア外来を訪れ看護師さんと久しぶりにいろんな話をしてきました。
今日はその時のお話し。
「お元気そうですね」とにこやかに笑う看護師さん。
いや、そうでもないんですと会釈の私。
正直な気持ちをぶつけてみました。
癌と仕事の両立を目指し、いろんなアドバイスを受けた看護師さんにこれからどう生きて行き場良いのかを訪ねます。
「難しい問題ですね」と視線を下に落とした看護師さん。
「あなたは強いのだから大丈夫ですよ」と励ましの言葉をもらうましたが、本心は違うところにあるように感じました。
何千という癌患者を見つめてこられた看護師さんの言葉には重さがあります。
こういう場合いはどうだったか?どうすればよい方向へと進めるのか?
聞きたいことは山のようにありましたが時間がそれを許しません。
この先、私が歩むであろう癌との闘いについては多くを語らない看護師さん、まるで分っているかのように寂しげな表情を時折されました。
死へと進んでいたあの頃が昨日のように思い出され、看護師さんの励ましが私の生きる力を支えてくれたのですよと感謝の言葉を述べた私。
看護師さんは「私たちは患者さんのサポートをするだけ」最後は患者さんが決めたことを手助けし、寄り添うのが私たちの仕事ですよと、そして痛みを緩和するQOLを上げるためにも、そう言われこれから歩む道へのヒントをくれました。
まずは先生に何でも相談すること、もちろん私たちにも相談してくださいと。
信頼関係が壊れた時はセカンドオピニオンをぜひ利用することですよと。
それから、体に変調があれば迷わず病院へ来ること、決して我慢はしないでくださいと言われます。
あなたの場合は、今の状態をいかに保つかが大事なこと、癌の進行をできるだけ遅らせることですね。
私は今どこのステージですか?の問いに進行性のステージと言われた看護師さん。
完治などはないけれど末期ほど危険な状態でもない宙ぶらりんのステージ。
しかし、油断すれば一気にステージⅣと進む可能性は十分あると日々の体調管理はおろそかにしないで風邪などは本当に気を付けるようにと看護師さんはおっしゃいます、肺炎が怖いですからね。
痛みについてはモルヒネやレスキューといった薬をうまく使う事、痛みが起きる時間や症状などを記録し主治医に伝え改善していくことが大事だそうです。
もちろん、今私が試している薬の量の増減なんかも相談しました。
あまり良いことではないとお叱りを受けました。
最後に癌患者さんはある階段を少しづつ上がっていく人、一気に駆け上がり亡くなってしまう人に大別できるそうです。
私の場合は両方、一気に駆け上がり一時期は死を覚悟しましたが、今は少しづつ階段を歩んでいる状態です。
これからは仕事を無理せずつづけられることが最大の目標ですと看護師さんに言いました。
それは大変なことですが、「あなたなら大丈夫と笑顔で握手を交わし」診察室を後にした私です。
不安が心を横切る時にまた訪ねよう緩和ケア外来の看護師さんを、きっと何もかもわかっているはず、私がこれから癌とどう歩んでいくのかを?
そして、死ぬ時期も分かってはいるかもしれませんね?
わたしの心がキャッチ不安、そんな緩和ケア外来の診察室でした。
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