2017年3月20日月曜日

春になれば


 余命宣告半年から生きながらえて2年目の春。
これからもつづく癌との共存、今年の春はどんな困難がまっているのか?
それともステキなことが起こるのでしょうか?

 俳優の渡瀬恒彦さんが逝った。
小林麻央さんのブログにも書いてありましたね。
 (KOKORO.)
 「心の枝がポキッと折れるような」感じだと。
そうなんですね。
 
 私たち癌患者にとっては癌と闘っていられる方は同志ともいえる存在。
その方々の訃報を耳にすると悲しい気持ちになります。
決して他人事ではないのです、明日はわが身に降りかかるかもしれない容態の急変。
渡瀬さんも前日はお元気でドラマの打ち合わせに意欲を持たれていたとのこと。
さぞかし無念でしたでしょうね。



 春になれば、暖かくなれば、抗がん剤の副作用がいくらかは緩和されると。
冬の寒さはやはりガン患者の体にはきつく、副作用の痛みが半端なくきつかったです。
手足のしびれ、皮膚の硬直化、触れるだけではしる激痛との闘い。
歩くのもままならない状況がつづき、心が折れそうになることもありました。
モルヒネを服用しながら、時にはレスキューの力を借りながら、なんとか乗り越えられてきました。
それもあと少し、暖かくなればいくぶんか楽になると医師は言います。
ありがたいこと、身体が楽になることは気持ちの上でも良いことです。
前向きになれますよね。

モルヒネの効果を24時間持続さすことになりました。
一日中、効いている状態にすることで痛みが軽減される、最初は自分で試してみて医師に相談したのですが、医師もそれでいいとのこと痛みを取り除くのが目的なので、患者さんが楽ならばそれでいきましょうとおっしゃっていただきました。
これで一安心、癌治療と仕事の両立に光が見えてきた感じです。

 春、出会いと別れが交差する季節。
いろんな方々に助けられ、今こうして生きていけている私。
感謝に気持ちでいっぱいで、これから歩んでいく「癌を友に生きる」日々を大事にしていこうと思った渡瀬さんの訃報でした。

 


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