すっかりと舞い落ちた桜の花びらと色鮮やかに輝く若葉。
まるで、死と生が交差するような光景が私の心を惑わします。
心のなかで私がつぶやく。
「新たな抗がん剤を試すべきなのか?」
仕事への影響は?地面に落ちた花びらを眺めながら悩む日々。
がん治療と仕事の両立を目指している私。
何とか踏ん張ってきましたが、いよいよ難しくなっていくのか不安な毎日。
春になり寒さがほころび出したころから、私の体に変化が表れた。
「抗がん剤の副作用で体が硬直する?」
朝、目覚めるときに身体が動かないほどに固くなる。
手に力が入らない、指が曲がらない、足先の感覚がなくなっている。
背中が痛み起き上がれない、歩くのも辛い時があるのです。
「新たな副作用?」
主治医に尋ねるも明確な答えは得られないまま時間だけが過ぎていきます。
「副作用にもあるのか?」次のステージが。
耐性という症状のなかで少しづつ暴れ出すガン細胞。
腫瘍マーカーの値が少しづつ上昇していく。
即ち、抗がん剤の効果が日々薄れていくなか正常な体の細胞へと攻撃が一段と厳しさを増してきているようです。
「多くのガン患者さんも経験している?」
わからないけれども事実、私が経験していること。
これからどうなるか分かりませんが、この過程をみなさんにお伝えします。
主治医はとりあえずモルヒネの量を減らすことを提案してくれました。
痛みを抑えるにはモルヒネを増やすのが普通の処置だと思うのですが、原因がわからない中、いろんなアプローチを試してみるのも一つの手だと言っておられました。
試行錯誤のがん治療のなかどれが自分に合った治療法なのか?
たどり着けない今、いろんな経験を積んでいく。
その経験が一つのヒントになることを信じて多くのガン患者さんと共に歩んでいく。
ガンが完治する未来を見つめて。
そう遠くない日にその日が来るような気がするのは私だけ。
新たな抗がん剤の名はオプジーボ。
夢のような薬と言われていますが、合う人合わない人はやはりいる。
私はどっちに転んでいくのか?体の免疫力が後退し一気に悪くなるかもしれない?
不安が私に付きまとう。まるでストーカーのように。
「癌を友に生きる」と決めたその日から三年が過ぎようとしています。
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